11/21① 夫婦漫才(2回目)
名古屋に30年以上住んでいて、お芝居なども結構観に行ったりしてる方だけど、「御園座」を初めて訪れました。

明治28年(1896年)から続く名古屋を代表する劇場。
2013年にいったん閉館となりましたが、地元の財界や県や市からの援助を受け建て替えられ2018年4月に再開場されました。
蜻蛉が二匹が向き合う形の定紋。

今日ここで観るお芝居は「夫婦漫才」。
2017年12月に一度観たことがあり
(過去記事→「夫婦漫才」)、今回が2回目。

「夫婦漫才」 は、俳優の豊川悦司さんが2001年に監督・脚本を手がけたテレビドラマを原作に舞台化したもの。脚本は池田テツヒロさん、演出はラサール石井さん。2017年初演、2019年再演、2021年の今回は再再演となります。
舞台は大阪。冒頭は平成15年の道頓堀の橋の上のシーンから始まり、そして時代は遡り昭和7年に長屋で信子が誕生した昭和初期から、戦中戦後、高度成長、オリンピック、テレビ黄金期など、昭和の激動の時代と共に生き抜いた夫婦を描いた物語。
“コメディエンヌ”大地真央さんを存分に楽しめます!関西弁で掛け合いをする「漫才」のシ-ンは特に最高です。演じる信子の衣装は時代に合わせ変化しまるで昭和女性のファッション史。 昭和を彩った数々の名曲も使われ大地真央さんの歌やダンスも観ることが出来ました。19歳から70代まで演じ分け、笑いで湧かせたと思えば数秒後には涙のシーンをと会場の雰囲気をも一瞬で変える様子に、大地真央さんの舞台役者としての凄さと素晴らしさをあらためて感じました。
そして喜怒哀楽を柔軟に演じる中村梅雀さん!得意のベースを持ち出し「伸郎のベース漫談」でのプレイはカッコ良く、途中ソプラノリコーダーを吹くシーンでは、梅雀さんが敬愛するベーシスト「ジャコ・パストリアス」の♪「Birdland」(Weather Report)でのフレーズが出て来ました!(たぶん会場でそれに気が付いたのはぼくだけでしょう(笑))。
二人を囲む長屋の住人に村上ショージ・竹内都子・正司花江さんなど芸達者が揃い、興行主の山本陽子さんは貫録がありました。
観てて何度も笑って何度も泣きました、そして思いっきり楽しめました!
今日の席は2列目ですがコロナの関係で最前列でした(終演後撮影)。

(参考:新歌舞伎座の宣伝動画をYoutubeより埋め込み)
御園座と言えば劇場内限定販売の「最中アイス」が有名で、売店へ買いに行くと現在は「予約制」とのことでした。代わりに「御園焼」をいただきました。ちょっと分かりにくですが、表面には「シャチホコ」がデザインされていました。
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