1/20① 夜桜美人図
「開館30周年記念(Ⅱ期)」が開催中の「メナード美術館」を訪れました。
このⅡ期はどちらかというと日本の作品が中心で、
前田青邨の「紅白梅」、横山大観の「霊峰十趣・夜」には心を捕われ、
東山魁夷、佐伯祐三、速水雪舟、岸田劉生などの作品にも見とれました。
小さな美術館ですが、多種多岐き渡る名画名品が揃っています。

そして今回お目当てだったのが、葛飾応為の「夜桜美人図」。
昨年秋、宮﨑あおいさん主演で制作された
NHK特集ドラマ「眩(くらら)~北斎の娘~」、
葛飾北斎の娘のお栄(葛飾応為)の半生を描いた物語。
その中でもこの絵を描いているシーンがありました。

晩年の北斎を支え、自身の作品も残した女絵師。
その代表作とされる「三曲合奏図」・「吉原夜景図」・「夜桜美人図」の
3作品のひとつ、「夜桜美人図」は、ここメナード美術館の所蔵。
お客さんが少ない時間帯だったので、
20分ほどゆっくりじっくりと、その明暗の世界を隅々まで鑑賞しました。
構図や人物の表情に目が行きがちですが、よく見ると夜空の星の輝きをひとつひとつ青やピンクで色遣いを変えて表現しているのも素晴らしかった。
(クリアファイルを撮影)
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