2/3 なおいぎれ
7:00 昨日の帰りに今日が急に休暇となり今朝テレビを見ていたら、今日「国府宮はだか祭」があり、3年ぶりの揉みあいも行われるとのこと。
毎年「旧暦正月13日」と決まっていて、昔から一度は行ってみたいと思っていましたがなかなかタイミングが合わないでいたのが、今日突然行けるタイミングになりました!
14:00 ネットで色々調べてはみましたが、勝手がよくわからないまま現地到着。

「二之鳥居」から入った所で長い棒のようなものを担いだ裸男たちがいました。
「なおい笹」と言って笹を束ねたもので、尾張近郊地域の裸になれない老若男女が氏名などを書いて願いを込めた「なおい布」が結び付けられて、それを42歳と25歳の厄年男を中心とした「ふんどし・白足袋姿」の裸男たちが担いで「尾張大國霊神社」(おわりおおくにたまじんじゃ)の拝殿へ奉納するというもの。

室町時代に築かれたという「楼門」前に到着。振り返ると長く広い参道が続いていました。
(「二之鳥居」からは350m、「一之鳥居」からは900mあるそうです)

「楼門」を通ってすぐの所にある「拝殿」、この奥には「本殿」があります。
拝殿へ裸男たちが「なおい笹」を奉納。凄い勢いで突っ込んでくるので受け取る側も大変そうでした。

この拝殿には「大鏡餅」が奉納されていて大きさは50俵取り(約4トン)!。このお餅は翌日午前8時から切り分けられて頒布され、無病息災のご利益があるそうです。

「はだか祭」は正式には「儺追神事」(なおいしんじ)と言い、約1,250年前の奈良時代に始まったとされ、現在のような「はだか祭」になったのは江戸時代末期とのこと。裸男が練り歩き厄祓いをする神事で「天下の奇祭」として全国的にも有名。
授与所で「儺追布」(なおいぎれ)を購入。
紅白の布を割いて紐状にしたもの。厄除けのお守りとして家に飾ったり身に着けたりします。

急だったけど誘ったら来てくれたお友達のバッグに結んだところ。

拝殿から東側の奥に見えるのが「儺追殿」(なおいでん)。画像中央の奥が「神男」(しんおとこ)が引っ張り上げられる入口。

16:00 なおい笹の奉納が終わると桶を持った「手桶隊」が登場。

手桶隊が水をかけ始めると参道に神男が現れ、裸男たちは神男に触れて厄を落とそうと揉み合いになり熱気で湯煙が立ちます。激しいもみ合いの中を神男が参道から儺追殿に入るまでの1時間ほどがクライマックス。

今年の裸男の数は1,730人、コロナ禍前の8千~1万人だった時とは大幅に少なく、神男が儺追殿に入るまでの時間も21分と記録が残る中で2番目に早かったとのこと。参拝者数は6万5千人だったそうです。
