8/26➀ 鳥海山(登り)

鳥海山には9つの登山ルートがあり、
今回ぼくが登るのは「象潟口ルート」。
登り4時間40分、下り3時間20分、ほぼ往復で利用します。
5:00 標高1,160mの「鉾立登山口」を出発。

標高はそんなに高くないのに森林帯ではなく草木が茂っていました。
歩きやすい石畳の道がずっと続いていて、
よくこれだけの登山道を作ったなあと感心しながら歩きました。
(後で知ったのですが、平成18年に皇太子が鳥海山に登った際に、
下山ルートに使うため整備されたようです)

6:30 「賽の河原」~「御浜小屋」を通過し尾根へ出ると、
霧が濃くなり強風にさらされるようになりました。
独立峰で海から近いので風はいつもこんな感じなのでしょう。

7:15 「七五三掛」から千蛇谷コースと外輪山コースとの分岐へ。
昨晩、鉾立山荘の管理人から、「風が強い場合は外輪山へは
行かない方がいい」と言われていましたが、予定通り外輪山コースへ。
しかし南側へ回り込むと、風がさらに強く、雲行きも怪しかったので、
戻って千蛇谷コースへと進みました。

すぐに「千蛇谷雪渓」が現れ、ここでミスコース。
霧で雪渓の向こうの目印が分からず、
横切るべきところを縦に登ってしまいました。
(でもぼくと同じように間違える人がいるようで、
踏み跡があったので進んでいくとコースに出ました)

8:03 千蛇谷を上り詰め尾根に出ると少し明るくなって来ました。
けれど猛烈な強風は続く。

8:40 御室(頂上小屋)を越えると風景が一変。
不揃いな巨岩たちがぼくが登って来るのを拒んでいるかのよう。

迫力のある岩頭の中を進んで行く。
人間が足を踏み入れてはいけない別世界に行くよう。

8:57 新山頂上(2,236m)到着!

新山は1801年の噴火で溶岩が固まって出来た頂上。
まだ新しく、風化が進んでない黒く大きな岩々には異様さも感じられ、
地球が作った圧倒的な造形美に驚くばかりでした。
9:10 「胎内くぐり」という積み重なった岩の間を抜け、御室へと向かう。

9:30 大物忌神社(鳥海山神社)。
太古から噴火を繰り返す鳥海山を崇め神体山とする神社。
(近年の噴火は1974年)
