4/30③ 睡龍
国際センター駅の2番出口を出て桜通りを東へ、
堀川の2本手前の道を北に向かって歩いて行くと、
歴史を感じさせる静かで古き町並みの残る「四間道」(しけみち)へ。
最近では通りだけではなくこの周辺を総じて、
「四間道エリア」と呼ぶようになってきているようです。
昨年の秋からぼくのお気に入りの場所となっている四間道。
昨年の11月に「SAKE BAR 圓谷」へ、
今年の1月に「四間道レストラン MATSUURA」へ行き、
今回は「那古野 みつ林」を訪れました。
古民家をイメージしたつくりの5軒のテナントが入った一角にありました。

2014年8月にオープンしたまだ新しく、、
カウンター7席、テーブル1席だけのこぢんまりとしたお店。
三十代半ば?の大将と話をすると、
京都で修行して地元名古屋に戻り、自分のお店を持ったとのこと。
旬の食材が京風のお料理となって目の前に並びます。
先付、造りと美味しく頂き、楽しみだったお椀は、
桜餅に蕨生、山椒に春を感じ、
ひとつのお椀の中に様々な物を感じ取ることが出来ました。
そして「焼き八寸」には、鯖寿司、鰆の焼物、白魚、サクラマス、
三色団子と、どれも丁寧かつ繊細な味付けで、いい仕事してますね。
飾りの筍の皮や山葵の葉が敷いてあるのも風情があり、
このあと、土鍋で炊いた筍ごはん、お漬物も美味しく、
水ものはグレープフルーツゼリーが出ました。
四季を通じて訪れたいというお店が出来ました。

二軒目は同じ通り沿いにある「熟成古酒 Elevage」へ。
ここも古民家を改装。入口奥の引き戸は明治頃?のものを再利用していて
メチャ重くて、店員に尋ねたら、雨の日は調子いいとのこと。
建物が古いので建て付けが気温や気圧などによって左右されるらしい。

日本酒の古酒は満3年以上の熟成を経たもの。
大きく分けて「常温熟成」と「冷温熟成」があり、
蔵元や醸造方法などによって様々だそうです。
とりあえず「おすすめ古酒 呑み比べセットB」で古酒デビュー。
「ひこ孫 凡愚」(純米吟醸ブレンド)3年熟成もの。
「津島屋外伝 6BY」(純米酒)平成6年もの。
「金鼓 火入原酒」(山廃本醸造)平成15年もの。

二杯目。ぼくは 「睡龍」(生酛純米)17BY(平成17年)、
「龍」と付いてるとどうしても気になってしまう(笑)。
その奥深さに新しい世界を見つけました。
お連れは「千代菊 30年に一度の奇跡」(30年古酒)。
自分の生まれる前に造られたものを飲んで感慨深そうでした。
それから、お店に入った時に驚いたのが、ケヤキの一枚板のカウンター。
長方形に整えず、きの形をそのまま活かしているところもいい。
今時これほどの立派な国産のは手に入らないでしょう。
